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詩を奏でるレンズ

朽ち果てるもの
再生するもの
新たに産まれるもの

それぞれの鼓動に
勝手に哀しみを見出す

真空管を伝わって
世界に抱いた虚像が
枯れ木みたいな
ブルーズとやらになる

人は愚かだ
身勝手で
寂しい生き物だ

色とりどりの
喧騒の中
無彩色の
眼鏡を通して
いちばん寂しい
一角を探す

その佇まいは
やっぱり
とてもビビッドだった

夜のとばりに
ふたたび目を凝らす
静寂に耳を凝らす

詩を奏でるレンズは
不器用でなくちゃな

ポエトグラファー

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